株式会社 フロンティア技研

業務内容

豊かな農業・農村づくりをめざして、積極的に地域と関わっています

当社が得意としているのが、作物の生育に欠かせない「水のネットワーク」に関する業務です。具体的には、取水施設、送配水施設、排水施設などの「かんがい排水施設」の調査・設計で数多くの実績があります。そのほかにも区画整理事業、既存施設の機能診断業務、災害時の現地調査や復旧計画に携わっています。

DESIGN

単にプランや設計図を書くだけでなく、地域の歴史、強み、課題をふまえて、農業の将来像を描きます。農業土木のプロフェッショナルとして、計画に改善点が見つかれば積極的に設計変更も提案しています。設計をまとめるうえでは、地域の思いをくみ取り合意形成を進める努力も欠かせません。地元説明会では3Dモデルを活用して、完成形を「見える化」する工夫もしています。

業務の一例
●用水路全体整備計画検討
●揚水機・排水機場設計
●区画整理設計
●災害復旧対策検討
  • 美生ダム
    美生ダム(北海道初の農業用複合ダム、左岸渓谷をコンクリート、右岸段丘をフィル)
  • 倶知安幹線用水路
    倶知安幹線用水路(羊蹄山麓を流下する開水路)
  • 大口径パイプライン
    H30北海道胆振東部地震で被災した大口径パイプラインの復旧

SURVEY

設計をするにあたっては、地域の問題点や要望を的確に把握することが欠かせません。農家へのヒアリングや現況調査が、すべての出発点となります。社内には測量専門のチームがあり、3Dスキャナーを搭載したドローンや水中ドローンなどを使った調査・測量もしています。近年は地中に埋設された施設も多いため、地中スキャナーも活用しています。胆振東部地震などの自然災害にも機動的に対応しています。

業務の一例
●土壌水分調査
●地下水位挙動解析
●用水路通水試験
●暗渠排水機能調査
●用水施設機能監視調査
●用地測量
●基準点測量
  • 3Dスキャナー搭載ドローン
    3Dスキャナー搭載ドローン
  • ドローンによる地形データ観測
    ドローンによる地形データ観測
  • VRSによる現地測量観測
    VRSによる現地測量観測

DIAGNOSIS

私たちが健康診断を受けるように、農業施設もその役割を果たしているか定期的に確認することが必要です。機能診断業務では、施設に破損や漏水がないか、通水量が低下していないか、きちんと保守管理されているかなどを調査し、耐用年数やライフサイクルコストを算定。「○年後に全面改修が必要」といった機能保全計画を立てています。調査では超音波センサーや漏水探査機などの機器を使用し、コンクリート構造物の内部も確認します。

業務の一例
●鉄筋探査
●コンクリートの内部劣化調査
●コンクリート強度調査
●水利施設機能診断
●水利施設保全対策
  • 電磁波レーダーによる鉄筋探査
    電磁波レーダーによる鉄筋探査
  • 超音波伝搬速度(透過法)によるコンクリート内部劣化調査
    超音波伝搬速度(透過法)によるコンクリート内部劣化調査
  • リバウンドハンマーによるコンクリート強度調査
    リバウンドハンマーによるコンクリート強度調査

EXPERIMENT

札幌市西区に、道内屈指の規模を誇る水理研究所を所有しています。さまざまな条件でシミュレーションができ、ダム、取水施設、用排水路などの水理解析や設計に生かしています。外部の研究機関や民間企業に貸し出しもしています。

業務の一例
●老朽開水路の粗度係数測定水理実験
●排水設備水利模型実験
●ダム洪水吐減勢試験
●頭首工流砂試験
  • 水理実験室全景
    水理実験室全景
  • 美生ダム水理模型実験
    美生ダム水理模型実験
  • 石狩川頭首工水理模型実験
    石狩川頭首工水理模型実験

EFFORTS

UAV(ドローン)、3Dレーザースキャナー、VRS測量、GNSS測量などの技術を積極的に導入して、品質や生産性の向上をめざしています。UAVで撮影した3次元データや360度カメラの画像を活用して、仮想現実的な説明会資料をつくる取り組みで、北海道開発局の「i-Con奨励賞2021」も受賞しています。今後はBIM/CIMにも挑戦し、施工の自動化やスマート農業の基盤づくりにも取り組みます。

  • 大原地区
    大原地区(大原調整池の3D合成図)
  • 旭東地区
    旭東地区(点群と設計計画の3D合成図)
  • 大雪東川地区
    大雪東川地区(標高別色彩図)

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